栄で弁護士として活動している私は、日々、企業法務や紛争解決、相続や離婚といった個人の法的課題と向き合っています。
依頼者一人ひとりの悩みに真摯に耳を傾け、最善の解決を目指すのが、私の職務であり使命です。
その一方で、最近私が気になったのは、株式市場の動向です。
たまに栄にある名古屋証券取引所の前を通ると、株式市場や各銘柄の値動きが目に入ってきます。
トランプ関税の影響で乱高下がありましたが、関税協議が15%と合意したことで現在の日経平均は40000円を超えていますね(https://jp.reuters.com/business/autos/5KPE7PWDTBPNXCVJSGIHZFLPBE-2025-07-23/)。
私は朝、その日の経済指標や市況に目を通します。法務の視点からマーケットを読み解くのは、頭の体操でもあり、時に依頼者との会話の糸口にもなります。
IPOを目指す企業にとっても、市場の動向は常に気になるところですので、私は日々マーケットの動向やニュース等には関心を配るように意識しています。
株価が伸びているセクターや業績を伸ばしている業種を分析したり、株主還元方針の企業ごとのパターンやM&Aの動向、コンプライアンス問題等、多数のニュースを読んでおきます。
それらを前提にお話することで、依頼者の考えるスピード感や相談内容への理解が深まります。
多くのニュースで表には出てきませんが、開示のレビューや、DD、M&Aのスキーム検討、不正調査等々、企業活動の裏では多数の弁護士が関わっています。
当職はこれら企業法務案件、ビジネス上のトラブル対応に限らず、各種業法、個人情報保護法等への対応の相談や、IPO準備会社の行うIPODD等にも東証審査や証券会社審査等を見越しつつ対応しており、今後も企業成長の助けとなれればと考えています。
法律と経済は、しばしば密接に結びついています。契約書の一文が、株価に影響することもある。企業再編やM&Aの影に、深い法的な検討が存在する。そうした現場のリアリティを知るためにも、私は日々、法と経済の間を往復しています。
日常の中にある静かな知的営みを大切にしながら、依頼者にとっての「納得のいく答え」を導けるよう、これからも誠実に歩んでいきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
弁護士 向 洋輝